東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「ふれる7 ~意識と立ち姿の相関性~」

本日で最終日になりますので、今週体験したことを少し書いていきたいと思います。

 

 

今週月曜日に熱と関節痛で体調が良くなかったので、木曜日に病院で検査をしたもらったのですが、結果はA型インフルエンザの陽性であった。

 

 

予約が取れず病院に行くのが遅くなってしまったため、処方せんは出ず、市販の薬とこれまで学んできた操体で自力で通せる操法で何とか対処しようとしました。

 

 

しかしそれでも熱と倦怠感と向き合う時間が続き、食欲も次第に落ち、何も口に出来ない状態になってしまいました。

 

 

そういった状態の中でからだの変化を辿ってみると、まず立ち方の変化が大きく変わっていることに気が付く。

 

 

熱が出てから続いていた左の体側と骨盤の痛みにより、逆くの字のような姿勢を取り続けていたことに気が付きました。

 

 

そしていつもは向き合えているからだからのメッセージも全く意識を向けられない状態になっていました。

 

 

正に八方塞がりの状態でしたが、そんな時に、瀧澤副実行委員長から遠隔での臨床の申し出があり、有り難くその申し出をうけることにしたのです。

 

 

内容は割愛しますが、結果的にその臨床の数時間後には38~39度あった熱は36度台まで引き、関節痛も全くと言ってよい程無くなりました。

 

 

この30から40分の臨床の時間の間で一体何が起こったのかは明確にはわかりませんが、操者の意識と呼吸がわたしのからだにふれていたのは確かなことだと言えます。

 

 

その中で熱と痛みで閉ざされていた感覚のうつわが変化し、それが普通では考えられないような治癒力を引き出すことに繋がったのだと思います。

 

こういった最近の経験からわかったことは、健康維持増進に繋がる意識の使い方はからだの内と外の両方のバランスを保たなければ感覚のききわけもおかしくなるということです。

 

 

人は病むと意識は内にばかり向けられ、外に使う意識は疎かになります。

 

 

それは時間の経過と共にじぶんを生かしてくれているものとの関係性が悪化し、結果的にそれは自身の普段の立ち姿と動きに現れる。

 

 

意識と立ち姿と動きの関わり合いがこの経験を通じて少し見えてきました。

 

 

こういったことを次回のフォーラムでは皆様にお話出来ればと考えております。

 

 

一週間お付き合い頂きありがとうございました。

 

 

来週からは半蔵さんが担当致しますのでお愉しみに。

 

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