日々の営みの中で他人に代わってもらうことのできない自己最小限責任生活として、操体では息、食、動、想の営み、環境との関わりを重視してきました。
それぞれの営みは同時相関相補性でつながっていて、この営みをどう営んでいくかということが、日々の生活の中で健康維持増進のために自分でできること。
臨床だけでなく、それぞれの営みにおいても快適感覚をからだにききわけ、生かしていくことができる。
健康維持増進は自分ごとであり、からだごと。
操体の健康学では、臨床においても、生活空間においても、からだと自分がつながってくる。
また、快適感覚以外にも、わたしたちは様々な感覚をからだからいただいています。
操体を学ぶきっかけになった三浦理事長の第三分析(皮膚へのアプローチ)。
動診・操法を行えなくても、皮膚に問いかけていくことで可能となる操体法。
はじめて皮膚にふれる臨床を受けたとき、今まで体感することのなかった感覚、動き、呼吸、意識などの変化を味わう。
感じていたのは、快とも不快とも判別できない、からだがききわけている「変化」そのもの。
今にすれば、皮膚にふれることで、からだがききわけている内部感覚の変化をまるごと受け取る「うつわ」になっていたのだと思います。
快や不快も含めた内部感覚の変化をまるごと「からだからのメッセージ」として受け取っていくとき、感じ取れる「感覚」の範囲も、感じ取っている「感覚」の生かし方も変化してくる。
息も感覚そのものとして、食も感覚そのものとして、動も感覚そのものとして、想も感覚そのものとして、ふれている生かす力の環境から、からだと共にいただいている。
自分の意識制御だけではない、「からだ」ごとあっての営み。
からだと自分が重なってくる。
開催案内 | 2023年秋季東京操体フォーラム | Tokyo Sotai Forum