楽に問いかけた運動分析と、快に問いかけた感覚分析の違いには、意識の生かし方も含まれる。
からだに感覚をききわけるためには、からだに意識を向けていく。
思考意識から意識感覚へ。
そこで重要なことは、「ゆっくり」動きを表現すること。
からだがききわけているリズムがあり、からだがききわけている間(マ)がある。
「ゆっくり」動きを表現することで、そのリズムや間(マ)において、からだがききわけている快適感覚の有無をからだにききわけることができる。
生活空間においても、からだは様々なメッセージをわたしたちに届けてくれている。
生活リズムの中では見過ごしがちな「からだからのメッセージ」を、「ゆっくり」というエッセンスによって受け取り、からだがききわけている感覚を共有していく。
「ゆっくり」とは、ただゆっくり動くということではなく、からだのリズムや間(マ)と重なっていくこと。
わたしたちを生かしてくれている環境をからだと共に感じ、
からだと共に息を営み、
からだと共に食を営み、
からだと共に動を営み、
からだと共に想を営む。
「ゆっくり」と「からだが悦ぶ」ことを感じとり、日々の営みが健康維持増進につながっていく。
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