東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

みなおせること①

今週は駿河区出身で茅ヶ崎市在住の岡村郁生が担当になります。

どうぞ、よろしくお願い致します。

 

テーマは「改めて見直してみる」なんですよね。

 

このテーマでまず考えたこと、からだの最も表面にある皮膚。

それも、皮膚にききわける操体の第三分析法ですね。

 

 

皮膚からのメッセージ―操体臨床の要妙part 2

皮膚からのメッセージ―操体臨床の要妙part 2

 

 

現在は、鍼灸接骨院で様々な方が訪れる場所で働いている身なの

ですが、今から15年前から12年前までの十年間は、予約による

自費のみ受け付ける営業形態でほぼ操体の臨床でした。

 

それは、からだに問いかけ、からだにききわけ、感覚そのものを

味わって頂くことで臨床を通していたのです。

 

皮膚に向き合い、皮膚に問いかけ、皮膚からのメッセージをきき

わけていただく第三分析、これだけで自費治療を通していました。

 

この十年で導かれるが如く、臨床姿勢はガラリと変わったのです。

 

いまでこそ、患者さんの訴える主訴から、既往歴、家族歴や生活

習慣まで聴き取りつつ臨床に向かう日々を過ごしているのですが、

たとえ、急性の外傷である骨折の疑いや亜脱臼、筋膜や靱帯損傷

の急性外傷であろうと、症状疾患だけに向かうことはありません。

 

あのとき、永遠とも一瞬とも思える「皮膚からのメッセージ」。

  

臨生に向かう姿勢の変化、これを改めて見直してみると、やはり

ワタシ自身の臨床は、皮膚に始まり皮膚に終わってもいいなぁ、

そう、しみじみ感じます。

                             (続く)                   

  

2019年春季東京操体フォーラムは4月29日の開催です。
テーマは2018年秋に引き続き「身体芸術と操体」です