どうぞ、よろしくお願い致します。
テーマは「改めて見直してみる」なんですよね。
このテーマでまず考えたこと、からだの最も表面にある皮膚。
それも、皮膚にききわける操体の第三分析法ですね。
ですが、今から15年前から12年前までの十年間は、予約による
自費のみ受け付ける営業形態でほぼ操体の臨床でした。
それは、からだに問いかけ、からだにききわけ、感覚そのものを
味わって頂くことで臨床を通していたのです。
皮膚に向き合い、皮膚に問いかけ、皮膚からのメッセージをきき
わけていただく第三分析、これだけで自費治療を通していました。
この十年で導かれるが如く、臨床姿勢はガラリと変わったのです。
いまでこそ、患者さんの訴える主訴から、既往歴、家族歴や生活
習慣まで聴き取りつつ臨床に向かう日々を過ごしているのですが、
たとえ、急性の外傷である骨折の疑いや亜脱臼、筋膜や靱帯損傷
の急性外傷であろうと、症状疾患だけに向かうことはありません。
あのとき、永遠とも一瞬とも思える「皮膚からのメッセージ」。
臨生に向かう姿勢の変化、これを改めて見直してみると、やはり
ワタシ自身の臨床は、皮膚に始まり皮膚に終わってもいいなぁ、
そう、しみじみ感じます。
(続く)
2019年春季東京操体フォーラムは4月29日の開催です。
テーマは2018年秋に引き続き「身体芸術と操体」です