(昨日の続きです)
皮膚を改めて見直してみる新たな知見として、ワタシ自身とても興味
深く感じたのは、理科学研究所の行動神経生理学研究チームが発表し
ていた、「従来と異なる皮膚知覚の新回路を発見」ですね。
これは、難しいところまをできるだけ簡単に書いてみると......。
これまでの皮膚知覚というものは、外からの情報を受ける、”外因性”
のボトムアップ入力(末梢から中枢に至る~皮膚情報など~)と、自
らの注意や予測などを行う、トップダウン入力(中枢から末梢~過去
の経験など~)であり、大脳皮質(大脳の最も表面に近い部位)の領
域で一緒になる”連合入力”と言われていたのです。
この皮膚知覚による連合入力が正しいならば、トップダウン入力と、
ボトムアップ入力の、両方の入力がなければ皮膚感覚を知覚できず、
私達は常に注意しながら触れなければ何もわからないことになります。
ですが、実際問題として考えてみると『そんなわけないジャン』とか
『ていうか、感じてるし~』とか、突っ込みたくなりますよね。
では、連合入力を必要としない”新たに発見された知覚とはいったい?
(続く)
2019年春季東京操体フォーラムは4月29日の開催です。
テーマは2018年秋に引き続き「身体芸術と操体」です