東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

みなおせること③

(昨日の続き)

では、連合入力を必要としない”新たに発見された知覚とはいったい?

 

それは、「新しい知覚モデル」として紹介されている事実なのです。

 

リアルタイムで皮膚感覚の情報を、”外因性ボトムアップ入力”により、

第二次運動野(大脳の運動に司る部位)にまず伝えてから、ふたたび

第一次感覚野(大脳にある感覚を司る部位)に、”外因性トップダウン

入力”するという、”自動的フィードバック”は、元々あったということ。

 

チョット細かく説明してみると......。

 

「第一次感覚野」→「第二次運動野」→「第一次感覚野」という回路、

これを「反響回路」といいます。

 

つまり、皮膚情報を含んだ「外因性トップダウン入力」のみで、従来

の皮膚感覚はコレであると、過去に決めていた連合入力形式と同様に、

感覚の基点として、皮膚感覚は生じている、と言うことなんですよネ。

 

これは、改めて見直してみると、『皮膚、ああ貴方って本当に素敵♥』

という感覚しかありませんよネ。

                             (続く)

2019年春季東京操体フォーラムは4月29日の開催です。
テーマは2018年秋に引き続き「身体芸術と操体」です