力が伝わっていくこと。そこにはたらく力が邪魔されることなく伝わっていくこと。無駄なエネルギーを使わずに、その環境に見合った力が伝わって表現されること。そして、その影響を享受しているわたくしがいるということ。
操体の学問をとおして頂いている「ひだり」という感覚をからだがききわけさせてくれているとき、息、食、動、想の営みを、接している環境を感覚するという点において、そうでないときとの違いははっきり自覚されてきます。
「からだ」のうごきや呼吸をとおして感じられることは、自然や地球や宇宙やそこに作用する力の中で生かされていることの実感であり、目には見えなくともそこに存在しているものやことの輝きです。目に見えない輝きをキャッチするのは視覚ではなく皮膚感覚も含めた内部感覚。
「ひだり」が、「からだ」が先にあってわたくしの認識も変わってくる。からだがききわけさてくれる感覚によって、世界がより鮮明に感じられるようになってくる。からだの中も外も「ひだり」で次第に光りだすように感じられてくるのです。
それが身心の在り方に、健康維持増進にどうつながっているのかということを、自身のからだをとおして、臨床をとおしてこれからも感じていきたいのです。
ほんとうのほんとうを共有できるように。
からだの感覚、イメージや言葉、共有してくださったすべてに感謝致します。
明日からは寺本さんの「ひだり」となります。お愉しみに!