鍼灸按摩マッサージ指圧の学校を卒業した当時のワタシは、渋谷にあ
る骨接ぎの道、柔道整復師の学校に行くことにした。
この当時のワタシは、イケイケな渋カジを身に纏う若者になりたくて、
田舎者にはお洒落な渋谷で、やや浮かれポンチな状態になりそうな折、
当時のワタシにも、道を正す出来事は必然と訪れるのであった。
その柔道整復の教員で、内科学を教えている医師の授業が始まった時、
なぜか、普段の治療において、薬も使うけれど操体法もやっています、
と言う話をしてくれたのである。
『なんでこの内科医は操体法をやっているのだろう』と思い、授業後
に質問してみたところ、当時整形で勤務していたワタシはズッコケた。
その内科医教員曰く。
「腰痛とか、皆さん治らないと思っているでしょう。そんな事は無い
んですよ。だから内科に来ても、腰も痛くて整形や接骨院に行って
いるけど治らないって言う患者さんに、操体法をやるんですよ」と。
そう答えてもらったので、当時のワタシは「操体法」は凄そうだから
ここで一緒に勉強してみよう、と思ったのである。
でもやっぱり、その当時は柔道整復師の勉強だけでも必死だったので、
今考えると、そこまで本気では無かったことも想い出してしまった。
(続く)
2020年秋季東京操体フォーラムは11月23日(月)勤労感謝の日 オンライン(zoom)開催致します。テーマは「操体法クロニクルズ」他。
登壇 三浦寛、半蔵、岡村郁生、瀧澤一寛、三浦寛幸、寺本雅一、畠山裕美他