東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「般若身経」からのメッセージ(4)

次に、陰陽論から考えてみたいと思います。

よく、陰陽虚実という言葉が使われますが、

虚は、徐々に気が消耗されたことで、何よりもその補給が必要な状態です。

実は、ムリをして過労になっているので、休息しなければならない状態です。

そして、人体には、虚の部分と、実の部分とが混在しています。

実は陽であり、目に見え、身体のコリや固さ、症状、痛み、異和感(違和感?)、苦悩として自覚されます。

虚は陰であり、見えにくく、かくれています。足りない、手にとれないものです。

古典には、陽は外に在りて陰の使いなり 陰は内に在りて陽の守りなり

という言葉があります。

陰の支えあってこそ、陽は活動できるのです。

 

また、濁陰は沈み、* 清陽は昇る

そして 陰は上り、陽は下る

とあります。

 

陰と陽は分れますが、そのままではなく、交流するということです。

 

2020年秋季東京操体フォーラムは11月23日(月)勤労感謝の日 オンライン(zoom)開催致します。テーマは「操体法クロニクルズ」他。
登壇 三浦寛、半蔵、岡村郁生、瀧澤一寛、三浦寛幸、寺本雅一、畠山裕美他

www.tokyo-sotai.com