東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

からだはききわけている①

岡村さん

一週間のメッセージありがとうございました。

 

バトンは茅ヶ崎から久慈へ。

 

今週担当の瀧澤です。

よろしくお願い致します。

 

今回はテーマが無題ですので、学びの中でからだと共に感じとっていることを書いていきたいと思います。

 

ここ数ヶ月、からだと向き合いながら、「感じがいい」とはどういうことだろう、ということを考えています。

 

これまで「からだに感覚をききわける」ということを学習してきましたが、その感覚の中でも最近は「感じがいい」という感覚が気になっているのです。

 

例えば、夜眠りにつく前に、頭の向きをからだにききわけてみる。

 

自分の場合、ベッドの配置上、二方向でのききわけになりますが、実際にやってみると「感じがいい」と感じられる向きがあることをからだにききわけることができます。

 

以前はそこまで意識できていなかったのですが、どうしてこのように「感じがいい」とからだにききわけることができるのか、体感して気づいたことの一つに呼吸の変化があります。

 

「感じがいい」とききわけられる向きでは、呼吸がとおりやすくなり、とりわけ吸気は背中側まで入ってくるのが感じられます。

 

対して、「感じがいい」とききわけられなかった向きでは、呼吸は浅く、吸気は胸の方までしか入ってこない感じになります。

 

自分の意識で呼吸をコントロールしているわけではないのに、「感じがいい」とききわけられる向きでは、呼吸も「感じがいい」とききわけられる。

 

このような呼吸の変化を体感していくと、自分の意識がはたらく以前に、からだの要求する呼吸を満たすために、からだはからだにとって「感じがいい」向きをききわけている、自分たちはそれをからだにききわけて感じとっていくことができる、という捉え方になっていきます。

 

また、からだの向きが変化することで感覚や呼吸が変化するということは、空間とからだの関わり方が変化することで感覚や呼吸が変化すると言い換えることもできそうです。

 

からだがききわけている空間の変化を、自分たちも感覚や呼吸をとおして、からだにききわけて感じとっていく。

 

こういったことは健康維持増進にとって必要なことだと強く感じています。

 

 

2024年春季東京操体フォーラム開催致します。

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