操体臨床もセルフケアとして捉えています。
相手のからだの変化だけでなく、自分のからだの変化もききわける。
呼吸の深さやお腹の音、
意識の具合や快適感覚のききわけなど、
感じ味わいながらからだに委ねていくと、
自分のからだにも臨床を行っているような感じになります。
その場がしーんとなって、
深く息が入ってきたときやお腹が鳴ったタイミングで、
加湿器の水やストーブの灯油がボコボコッと動き出すと、
その場も含めて何かが変化しているのかも、という気もしてきます。
その場から受け取る感じの変化というものもおもしろい。
臨床の場となる空間内で、普段からどのように振る舞うか、
ということにも興味があります。
どのようにからだを使っていくか、意識を使っていくか。
どのように呼吸をとおしていくか、言葉を発していくか。
掃除一つをとっても、食事一つをとっても、それが、
その空間の悦ぶようなことにつながっていると感じられたら、
なんだか気分がいいのです。
相手のからだと向き合うまでのプロセスの中で、自分のからだや
空間と向き合っていく。
もしかしたら、相手以上に自分自身が変化しているのかもしれません。
2021年春季東京操体フォーラム開催
2021年4月29日(木)昭和の日にオンライン・会場で開催致します。
テーマ「操体法クロニクルズ2~呼吸とセルフケア特選~(仮)」