操体臨床のプロセスは
クライアント本人の感覚のききわけによって成り立っている。
「動診」を通して、
きもちのよさをききわける
もし、ききわけられたら
そのききわけたきもちのよさを
味わってみたい要求感覚があるのか、
「からだ」にききわける
味わってみたい要求感覚があれば
一番きもちがいいところまで
からだのつくりを操り
じゅうぶんに味わう
きもちのよさが消えてきたら
消えた後の「からだ」の要求に
素直にゆだねる
操者はこういった臨床のプロセスのなかで
自身の口にする「言葉」を識別することの大切さを学ぶ。
この言葉のひとつひとつには
「あなたにしか、ききわけられない感覚があります」という
からだからのメッセージが詰まっている。
この一貫した姿勢も
操者の重要な「おさめ」のひとつだと感じている。