「力を抜いて」とよく聞きますが、力が
抜けない方も臨床上よく見受けられます。
このような力が抜けない方は、
常に力が入っていることを自分で認識
できていないので、
本人の意識と「からだ」の意識にズレ
がある状態とも言えるでしょう。
臨床上、前回までにお伝えしていた呼吸、
もしくは「からだ」の正当な使い方を
学ぶことで改善することは多く体感します。
力が必要以上に入っていないときには、
あるルールがあります。
それは「からだ」のある働きを感じて、
その働きが、より摩擦が起こらないよう
に感じる、その意識があるかどうかです。
例えば、膝の裏筋が緩んでいること。
後方に重心が乗りすぎていないこと。
また、体側面にどのような意識を向けて
いるか、にもつながってるのです。
これらは、他人に代わってもらえるもの
ではないため、自力自療の分野になりま
すよね。
他人といえば、「想念」。
そもそも自分で治ろうとしているか。
治ろうとしていない患者は時間もかか
りやすいことが、臨床では多く見受け
られるので、臨床は生活の表裏一体で
すから、厄介なパターンに陥ります。
「想念」に繋がる生活の自然法則は、
バランス現象そのものなんです。
(続く)