先日、三浦先生の著書「快からのメッセージ」が
再版されました。
- 作者: 三浦寛
- 出版社/メーカー: たにぐち書店
- 発売日: 1999/11
- メディア: 新書
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それまで専門学校の卒前講習や、鍼灸接骨院時代に同僚が
臨床で使っているのを見たことを除けば操体とはご縁がなく、
「操体法?動かして抵抗掛けて力抜かせるやつでしょ。
一時的に特定の筋肉を緩ませて動きがよくなるんでしょ。」
という理解しかしておりませんでした。
いやはや無知って恐ろしいですね。
過去の自分に「お前さんねえ…」と突っ込みたくなります。
月日は流れて、新たに治療法を勉強したいなあと思いつつ
神保町のたにぐち書店にふらっと立ち寄った時にこの本を
手に取ったのです。
パラパラとページをめくってみると
「自然法則」、「快適感覚」といった見慣れない言葉があり
さらには「経絡治療」についても書かれており、
極めつけは「皮膚」…
「操体って一体何なんだ?」
哲学的要素が含まれた内容に圧倒され、むくむくと
興味が湧いてきたのを覚えています。
その後のことは以前ブログに書いた通りです。
当時は目新しい言葉を目にし「ワクワク」と言う感じで拝読しましたが
今読み返すと「ああ、これは『からだ(イノチ)に対しての愛の指南書』
なんだ」と思えるようになりました。(性愛ではありません)
「からだ」への細やかな愛が一つひとつ記載され、
どのように自分自身の「からだ」と向き合ったらよいのか、
そのことが「からだ」の目線で書かれています。
愛でたくなるような、愛着が湧くような「からだ」との
向き合い方。
なぜそういった向き合い方ができるようになるのかというと
そこには「自己責任」があるからです。
操体でいう「自己責任」とは決して人を突き放すような冷たい言葉では
ないと思っています。
「自己責任」だからこそ自分の「からだ」を愛することができる。
「からだ」が愛でたい存在に、愛着が湧く存在になっていく。
自らの行為であるがゆえにここまでの愛が発生するのです。
そして
「自らの手によって『からだ』を愛することができるイノチのシステム」は
さらに大きな愛(太極の意志)によって包まれている。
改めて、愛なくして操体は語れないと思った一週間でした。
お付き合いありがとうございます。
明日からは寺本実行委員です。
感性をくすぐるブログですのでお愉しみに。
「2015年春季東京操体フォーラム」開催決定
4月29日(祝)に開催いたします。
『目からウロコ』のプログラムを企画しております。
詳細は以下、「東京操体フォーラムHP」をご確認ください。
http://www.tokyo-sotai.com/?page_id=980