「『般若身経』は身体運動の法則に基づいたからだの使い方、動かし方をまとめたもの」として教わり、学んできましたが、その底はまだまだ見えません。
操体そのものにも治療医学の側面、未病(予防)医学の側面があるように、「般若身経」にもいろいろな側面があり、
日常動作の改善など、実用的に用いるのも良いと思いますし、「般若身経」を入り口に改めて自身のからだと向き合うきっかけにしても良いと思います。
「般若身経」をどのように生かすかは、向き合うひとり一人に委ねられているような気もします。
僕が今感じていることは、「般若身経」はこの身を通して感覚できる操体の世界観そのものなんじゃないか、ということです。
そのように感じるのは、僕のからだに対するイメージが変わってきたということもありますけど、「般若身経」そのものが変わってきているということでもあります。
初めに、橋本先生が「般若身経」という言葉を用いられ、「生き方の自然法則」と「身体運動の法則-その基本運動」として紹介されました。
そこから、「般若身経」は「身体運動の法則に基づいたからだの使い方、動かし方をまとめたもの」になり、僕らが現在学んでいる「般若身経」は、直弟子の三浦先生によって、さらに進化してきたものです。
その継承のプロセスが「般若身経」に宿り、感覚を通して操体の世界観を垣間見せてくれるのかもしれません。
「般若身経」は橋本先生、三浦先生、ひいては「からだ」から有難くお借りしているものである、と思っています。
一週間ありがとうございます。
明日からは寺本さんに「般若身経」を解説して頂きます。
よろしくお願い致します。