ちなみに、関西地方の方で「操体法」と「そぉ↑たいほう↓」というように発音で発音する方がおられます。東北ブラッズの私はそれを聞くと「うき〜っ!」と思う事があります。
そういう方でも「全国操体バランス運動研究会」という時は、ふつ〜に「そうたいほう↓」とおっしゃるのは何故でしょう??あと「操体」は普通に「そうたい」という発音なのです(博多弁ぽくない)。
これは謎といえばナゾですが、橋本先生もふつ〜に「そうたいほう」と言っておられるので、やはりふつ〜の「そうたい」あるいは「そうたいほう」が馴染み深いのです。
また、英語で書いた場合はSotaiです。Soutaiではありません。「写真解説集」も、「万病」の英訳文も"Sotai"です。あくまでも私の推測ですが、「そぉたいほう」という発音をされる方が"Soutai"と書いたのではないかと思っています。ヘボン式だったら"Sotai" と書くでしょう。これは私が現在英語(Globish)での操体の制定テキストの作成を考えているからでもありますが、ちょっと気になるところです。
先のマドリッドの操体フォーラムでも説明したのですが、「操体」と「操体法」は違う、ということを皆さんあまりご存じないのです。最初は「操体」だったのです。体操とは全く違うから、字を逆さにしたとか、「操る体」とか色々説がありますが、実は誰が命名したのかはっきりしていないようです。これが、農文協の『現代農業』に連載する時、当時の編集者(操体関係の本が売れたので重役を経て今はアドバイザーをされているらしい)が連載を『操体法のすすめ』というように『法』という文字を入れてもいいかと橋本先生にお願いしたところ、快諾されたのだそうです。『操体のすすめ』より『操体法のすすめ』の方が確かに語呂はいいですね。
一方橋本先生の側にいた方々は『法』という言葉がつくことによって、テクニックだと勘違いされないかという懸念の声もあったようです。現在は「法」ばかり知りたがって、肝心の自然法則の勉強、橋本哲学の勉強はあまり関係ないや、という場合もあるようですが。
「操体」橋本敬三医師の考え、哲学などを含めて、操体と呼んでいる
「操体法」橋本敬三医師が行っていた、臨床の部分を操体法と呼んでいる
のように「操体法」は「操体」の一部でしかないのです。まずはこのことから説明しました。その後「何故ボディーが歪むのか」というスライドで、「息食動想+環境」について話しました。本当は「想」ってのは「明るくおおらかにポジティブに生きましょう」ということではなく、「言葉を統制する」「救いと報い」「バルの戒め」などに時間を割きたかったのですが、時間の都合でカットしました。少し残念。
その次は「病気になる順番と治る順序」の説明。操体は、この順番が西洋医学と正反対ということ、操体には「症状疾患にとらわれず、ボディーの歪みという観点から診ている」という話をしました。
その次に、正體術から、第1分析(楽に問いかける)と第2分析(快に問いかける)、第3分析に至る進化を説明しました。
以下が使用したスライドの抜粋です。念のため、無断転載はお断りいたします(笑)
■2011年秋季東京操体フォーラムは11月6日(日)、東京千駄ヶ谷津田ホールにて開催予定です。