東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「操体を説明する6 ~想の重要性~」

昨日までは操体における「感覚と動き」の大切さを書いてきましたが、操体を説明する中でこの2つと同じ位大切なのが「想念」になります。

 

この操体における想念を理解することが出来なければ、これまでに挙げてきた「感覚と動き」をはじめとした操体の世界観も理解することは出来ません。

 

想念における大切なことはたくさんありますが、初めての人達に操体を説明することにおいて1つ挙げるとすれば「言葉」の大切さを挙げます。

 

操体の臨床における診断ではからだの構造、動作と同様に患者の使っている言葉等も重視して診ていますが、長年操体を学んでいると患者のちょっとした動作(しぐさ)や言葉使いを聞いただけで、その人の人生のバックボーンやからだとの向き合い方の片鱗がみえてくるのです。

 

医療者達が全く注視しない、症状と関係なさそうなところに注目し、その変化を診ていくことも操体の特徴の1つと言えます。

 

からだの変化だけでなく、そういったものの変化こそが操体の臨床では大切なことで健康維持増進に繋がる1歩だと思っています。