今年は体調を崩したこともあり、からだを診る側の立場よりも診てもらうことの方が多い一年でした。
今までと立場が逆転したことで気がつくことも多く、この療養期間はとても意味のあるものだったと思えます。
この期間での気付きを臨床に応用していくことにおいて大事にしていかなければならないと思っていることは「自分とからだの関係性を診ていく」ということです。
わたし達は医者のようにからだの情報を数値で診ることが出来ません。
なので生のからだの情報をいかにキャッチしていくかが非常に大切になってきます。
そのからだの情報は物凄く沢山あります。
からだ全体の構造(つくり)、姿勢や歩き方、動き、呼吸、皮膚、言葉や意識。
これらを何を基準にし正常な状態にしていくのかを考えると、臨床家がやっていることは本当に大変なことだと感じます。
しかし、その大変なことも「重心の適正」を一つの基準に診ていくと全てが1つに収まってくる。
その中で見えてくるものは患者本人とからだとの関係性であり、それが良好なものでなければ重心の不正が生じてきます。
その重心の不正によってからだは本来持ち合わせている治癒力が発揮することが出来ない。
明日はこのことについてもう少し踏み込んでみたいと思います。