昨日の続きになりますが、本日は「重心」というのはわたし達に一体何を示してくれているのかを少し考えてみたいと思います。
まず重心の適正に適った立ち方(自然体律位)や動きを見ていると、その人が日常の中でからだをどのように使っているのかを示すもののように見えます。
「じぶん」が主体になってからだを使っているのか?
もしくは「からだ」が主体となって動いているのか?
どちらかの優位性を診断出来ることで、その人の命の営み(息・食・動・想)の在り方も次第に見えてくるようになります。
またその中の呼吸の変化も大事な診断の要素になってきます。
その人のしている呼吸が呼気優位なのか、または吸気優位なのかも見逃してはならないことです。
そして個人的には一番大事なことだと思っているのが「極性の変化」になります。
人は健康が不健康に傾斜していく過程の中で身の回りの空間や自分以外の存在しているものとの間で摩擦が生じています。
その摩擦がからだにとってストレスになってしまっていることもあるのです。
そうならないように「ききわけていく力」を培っていくのが重心の適正であり、またからだの治癒力を引き出していくことにおいても大事なことです。
明日に続きます。