東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

想いの重さを知る⑤

 「気合い!そういうことじゃないの(笑)」

 

ブログも四日目ですので、気分を変えて書きたくなりました。

力を抜きすぎな感じの人は「頑張る」に、どの様なイメージがあるか。

 

身近で(ワタシからすると)人生を綱渡り的に繋げている達人を探し、

そばにいた長女に訊ねると、「う~ん」といってしばらく黙ったまま、
ようやく口を開いたと思いきや、笑って「気合いかなぁ」と言われた。


世の中を気合いで乗り切ることを「頑張る」イメージにしてるなんて、

長女に怒ってばかりいたワタシの立場からすれば、なんて素直な娘なん

だろうと、一瞬で想ってしまい、馬鹿な父親だなと心にしまいました。

 

閑話休題、元に戻します。


さて、操体で「頑張る」という言葉は、言うまでもなく戒めの一つです。


何故戒めになっているのか、ワタシ自身考えてきた理由のひとつには、
明確な目標もなく、無駄な力を込めている事をイメージしてしまいます。


そもそも、当たり前のようにできる事なら、頑張るとか、頑張りますとは、
普通に言わないでしょうし、頑張ってますとは、使いませんからね。


それでは頑張らないためにも、自然とは何なのでしょうか。


ワタシ自身の言葉で表現するなら、日々の積み重ねではないかと考えます。

少しづつ、少しづつ、継続している事こそ自然にできてしまうように。


自分に出来るかどうかわからない事、自分のできる範囲を超えている場合。
これは、頑張らなくても自然にできてしまった、という成長の証ですよね。

 

このことは、操体を学問にしていると、頑張らずとも自然になるようです。