先に、東西医学の相違点として、病名と証という診断の仕方をあげた。
前者は、神から授けられた職としての絶対者の立場で、医者によって客観的に確かめられるのに対し、後者は、その主体が患者の側にあり、患者の示すものでありながら、医者によって、理解されたものである。そして、その理解は、治療という行為を通して得られたものである。
橋本敬三は、
「医師は医療者ではなく、医療者は患者自身であり、医師は、治療の指導者、コンサルタントの場に立つだけ、ということです。」
と述べている。
操者とからだ&患者、三身一体 の原点である。