東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

p1*[岡村郁生(おかむら いくお)]良心と私と子供

いったい、自分という存在はなんなのだろうか?
存在とは、意識しなければなくなってしまうものなんだろうか?
アイデンティティーというものは、幻想にすぎないのだろうか?

 思春期独特の悩みでなく、色恋沙汰は死ぬまで・・・とはいうが、
悩みの相談といえば、週刊プレイボーイで掲載されていた人生相談
は外せない。

プレイボーイの人生相談―1966‐2006

プレイボーイの人生相談―1966‐2006

(まえがきは、あの島地勝彦先生である)

 柴田錬三郎先生、開高健先生、今東光大僧正、他にも錚々たる回
答者が、さまざまな”生”と”性”にバッサバッサと答えてくれる
だけでなく、それぞれ答える先生方に個性を感じられる。

 肉体に限りあってこそ悩める。「性」や「生」にも悩める。

 有り難いことに、子供時代から勉強が嫌でたまらなかったのに
”学びかた”を学ぶことで愉しめることを知り、”性”から”生”
へ、興味を広げつつ、まさに愉しい悩みで学び続けてきた。 


 時には子供から「なんで勉強しなくちゃならないの?」という、
質問を受けることがある。

 「一流」では納得できなをい親になった今、悩む愉しみを伝えるこ
とはあるものの、言葉では伝えにくいコトも多い。

子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?

子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?

 (↑「勉強しなさい」と繰り返す必要がなくなる?)

 
 そう。なんでだろうね・・・・。
 正直、わからないから学んでいる。
 子供の問いを受けとめて「なぜ?」を、意識しながら追及する。

心の生み出すストレス現象とは、妄想の具現化にすぎないのだろうか?
心は必要なんだろうか?揺れ動く心は収める必要があるのだろうか?

 操体臨生。

 快復機序に関する説明は、お茶を飲みながら。

 臨生は、ゆとりと空間さえあればいい。

 騒々しさは「快」の土壌に育たない。


「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」
わからないことは尋ねるのもいいが、落ちるまで思考するのもいい。

 夜の帳に練って、陽の循環を置いて発酵させ、陰を重ねて熟成して
いくのも、なおのこと味わい深く、滋味・旨味が抽出されてくる。
 
 「臨生」には、「生」も「性」も分け隔てなくなり遠慮はしない。

 テーマを持って、今、学べる理由を問いかけて生きるしかない。

常に、自分自身の一部であっても丁寧に扱う。

謙虚という「良心」を見つめ、それに答えを結ぶように・・・。

 日々言葉を磨き、言葉を見つめ、言葉は形を有していく。

ことだまの科学―人生に役立つ言霊現象論

ことだまの科学―人生に役立つ言霊現象論

(・はじめにことばありき・ひふみよい・)


 囚われなく、アイデンティティーを思考する旅路は続いていく。

自然法則に問いかける、やり遂げたいことを見いだせた生き方を。

一週間のおつきあい、有難うございました。

明日からは、日下実行委員の登場です!