「みんなは呼吸をどのくらい止めていられる?」
忘れもしない。
講習に参加して間もないころ、座学の時間に師匠から受講生に問われたことだ。
「(1分半くらいならいけるかな)」
当時はそのようなことを考えていたと思う。
普通の人は意識的に呼吸を止めていようとしても、せいぜい数十秒くらいだろうか。
ギネスに載るような超人的な人や、ヨガのマスターは別として。
「じゃあさ、人間は何故呼吸を止めていられないんだと思う?」
また飛んでもないことを聞いてくるな、と思った。
そんなことは考えたこともなかった。
この問い掛けに対する、ひとつの回答はもらった。
なるほどなぁ、と感じた。
ただ、いまだにこの問い掛けは思い出すし、その度に考えている。
当たり前すぎることは、
何かに支えられて、成り立っている。
その支えられている感覚に意識を向ける習慣は
目に見えるもののことを考えるよりも
よっぽど豊かで、途方もなく未知なことなのだと思う。
2017年秋季東京操体フォーラムは、2017年11月23日(木)に開催致します。
テーマは「生エネルギーと性エネルギー」です。
2017年秋季東京操体フォーラム開催!