東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2025-01-01から1年間の記事一覧

縄文 革命とナショナリズム

縄文 革命とナショナリズム 作者:中島岳志 太田出版 Amazon 縄文 革命とナショナリズム この本を、松山のA兄さんが教えてくれました。 「橋本敬三、という名前が出てくるよ」と。 他でも書いていますが、以前DNAの検査をしたところ(母方の遺伝子がわかる)…

指導法。

最近、立て続けに「雑巾の絞り方」(あるいは手の使い方)で、手首や上肢、首や肩まで壊している人に遭遇しています。 その場合「こうやってやってね」と指導します。 操体のプロならば、結構細かいところまでやるのですが、一般の方にお伝えする時は、余り…

言葉。

良き言葉を使う、というのは操体の「想」にもつながります。 ここでよく聞くのが「感謝」とかいうけれど、本当に感謝していないのに、言葉だけ「感謝」とか「ありがとう」というのは、気持ちが伴っていない場合はどうするの?とか、アファメーションで「満た…

胸肋関節の捻挫

私は生まれつきだと思うのですが、T1がかなり妙な位置にあります。 ということは、附随している肋骨にも歪みがあるわけです。 これは、生まれた時からなので、治そうとおもったら、手術くらいしかないと思いますが、 もとからこうなっているので、今更どうこ…

産屋敷あまね様は手ぬぐいを横絞りしていた

なお、タイトルですが、もうすぐ鬼滅の「無限城編」が公開されますよね。というわけで、数日前から「遊廓編」「刀鍛冶の里編」と、復習(何度復習したやら)していたんです。そして昨日「柱稽古編」の一話を改めて観たんです。 なお、この投稿のタイトルです…

蔦重は雑巾を縦に絞っていた

「べらぼう」と天明の大噴火 先日「べらぼう」を見ていたところ、吉原から脱出成功した新之介とうつせみ(現在は農家?)が浅間山を見上げるというのがありました。 余談:鬼押出し(浅間山)での心霊写真 ちなみに私は林間学校で、浅間山の「鬼押出し」に行…

小暑の候より・・・7。

おはようございます。 暑くなってくれば、冷たいものを摂りたくなってきます。 それは、それで良いのですが、摂りすぎるとお腹を冷やして体調を崩してしまう。 やはり、これだけ暑いと、渇きを癒す事が優先されて、あまり味わいのないまま、そのままお腹に入…

小暑の候より・・・6。

おはようございます。 暑くなってくると、朝の比較的涼しい時間帯が貴重に感じられます。 日中は暑さに耐えながらも、社会生活の喧噪に身を置かなければならない。 日中、暑さが厳しくなる程、朝、いつものように目が覚めて、トイレに行けて用が足せる事に有…

小暑の候より・・・5。

おはようございます。 連日のように続いている猛暑。熱中症、熱あたり、また冷房病にならないよう、からだにききわけた適切な行動をする事が大切と思います。 また、そうならない為の自身の健康維持、増進も必要です。 自身の健康維持、増進を図るためにも、…

小暑の候より・・・4。

おはようございます。 まだ、暦は小暑だというのに、この時季としては異常な程の暑さが続いています。 頑張って暑さに対抗しようとせず、適切にエアコンなどで温度調節したり、水分も適切に摂るようにするのが望ましいと思います。 その「適切に」は、その状…

小暑の候より・・・3。

おはようございます。 暑くなってくると、連日のように耳にするのが熱中症への注意喚起。 熱中症は、生命の危機にすらつながる事もあるので、無理もない。 これだけの暑さの環境なのだから、無理に暑さに対抗して頑張ると、悲惨な結果を招く恐れがある。 そ…

小暑の候より・・・2。

おはようございます。 「心頭滅却すれば火もまた涼し」 何十年か前まで、本来の意味や言葉の成り立ちとは別に、夏の暑さに耐え忍んで、何かを成し遂げようとする時に、よく使われていた言葉。 しかし、気温が体温と同じくらいに上がる昨今の夏場では、こうし…

小暑の候より。

おはようございます。 東京操体フォーラム実行委員リレーブログ、今週は友松の担当となります。どうぞ、よろしくお願い致します。 前回のブログ担当の時は、清々しさやさわやかな天候の時季でしたが、今回は時期的には小暑でも、一気に真夏になったような暑…

ちょっと立ち止まりたいときに7

ことばは光のようなもの ことばは風のようなもの ことばは雨のようなもの 忙しい日々を送っていると、やるべきことに追いかけられてそのことに向き合うことで精いっぱいとなることもある。 「今日も一日疲れたなあ」とからだを休めようと床につく。 目を閉じ…

ちょっと立ち止まりたいときに6

ことばは光のようなもの ことばは風のようなもの ことばは雨のようなもの 何かをやろうとしても、なにかスッと前にすすめない そういうことが日々の生活のなかにあるのですが、 前だったらがむしゃらに、 何でもいいから手に取ってみたり、とりあえずやって…

ちょっと立ち止まりたいときに5

ことばは光のようなもの ことばは風のようなもの ことばは雨のようなもの 昨日のブログの続きになりますが、自然の奏でる音の世界に重なるような人間の「声」のことを想う時、 あぁそういえば自分は「ホーメイ」という歌唱法に惹かれてきたなということをも…

ちょっと立ち止まりたいときに4

ことばは光のようなもの ことばは風のようなもの ことばは雨のようなもの このところ、朝4時くらいには何かの鳥の鳴き声がきこえてきます。 すると、あぁもう夜が明けてくるんだなぁと感じます。 雨が降ったり、風が吹いてきたり、木の葉が揺れていたり、 …

ちょっと立ち止まりたいときに3

ことばは光のようなもの ことばは風のようなもの ことばは雨のようなもの 昨日の続きです。 今はニホンヤモリを育てていないので、虫ハンティングをすることはなくなったのですが、最近また同じように散策する機会を得ることができました。 近くの小学校の授…

ちょっと立ち止まりたいときに2

ことばは光のようなもの ことばは風のようなもの ことばは雨のようなもの 以前、このブログにも書いたことがあるかもしれませんが、 その昔、ニホンヤモリを育てている時期がありました。 我が家に迷い込んだ小さい生き物を興味本位で育て始める中で、 色々…

ちょっと立ち止まりたいときに

おはようございます。 ことばは光のようなもの ことばは風のようなもの ことばは雨のようなもの そんなことばによって 誰かに読まれるのことない わたしとからだとの間で 感謝のひびきを通じて交わされている手紙 瀧澤さん、一週間ありがとうございました。 …

からだへ⑦

からだへ ありのままをそのまま素直に感じてみる。 そうやってあなたの声の感触をふかめていきたい。 そして、あなたの背景にあるはたらきの法則性に気づいていきたい。 学びの質が変わると、そんなふうにおもえるようになってくるのですね。 この学びのおか…

からだへ⑥

からだへ 以前はあなたを上手に操ろうとしていましたね。 意図したとおりにあなたを操って、「ちゃんとできている」という実感が欲しかったんだとおもいます。 けれども、そのときの「ちゃんと」という基準は何だったんでしょうね。 あなたが感じとっている…

からだへ⑤

からだへ 外にいると、ジリジリとした皮膚感覚で日差しの強さを感じます。 半袖で一日外作業をしていたら、手首から肘の上辺りまで真っ赤に焼けてしまいましたね。 日焼け止めのクリームを塗っていれば良かったと反省しています。 けれども、面白く感じた現…

からだへ④

からだへ 周囲に広がる空間を感じながら作業ができると、うごきが軽く、息もしやすい。 皮膚感覚を介して、あなたの外側に広がる空間と、あなたの内側に広がる腔󠄂間が調和しているような、そんな感触さえあります。 そのような一日の終わり、涼しくなった風…

からだへ③

からだへ 暑い日が続いていますが、時折吹く風に癒されています。 作業をしていても、そのことにふっと意識が向く瞬間は有難いものですね。 そんなときは、刻む時間から解放され、時間とは違った「ながれ」を感じとっているのだとおもうのです。 「ながれ」…

からだへ②

からだへ あなたのリズムより、速くもならず、遅くもならず、同じリズムでいられるときは、作業をしていてもあまりストレスは感じないものですね。 むしろ、心の余裕が生まれるようにも感じます。 先日のように、はやる意識が先行し、あなたを置いてけぼりに…

からだへ①

岡村さん 「間に合っている」ことの考察と、その真摯なメッセージ。 一週間ありがとうございました。 引き続き、テーマはフリーで瀧澤が担当します。 からだへ いつも真摯に向き合い、あなたの声を素直に聴いていたいとおもっていますが、時折、あなたから離…

共生を通して「間に合う」状態へ還す臨床⑦

「間に合う」状態へ還す臨床

「からだ」の要求と「無意識な反応」と臨床⑥

本当に間に合っているとき、 からだは「気持ちよさ」で繋がっている。 からだの要求には、くしゃみや咳、鳥肌、吐くといった反射がありますが、それらとは異なり、「あくび」は“気持ちよさ”を伴う、無意識の反応です。 あくびは、脳の温度を下げ、眠気を抑え…

脊椎動物としてのヒトの構造を生かす臨生⑤

進化の記憶は、背骨に宿っている。 からだの設計にミスはない、かつてから間に合っていた。