病気とは「からだ」の快・不快のバランスが崩れた状態と言えます。
痛み、疲労、炎症、停滞――。
これらは敵ではなく、「からだ」が重心の“偏り”を知らせるサインです。
しかし、多くの人はこのサインに過度に意識を向け、
不安を強め、「からだ」を緊張させて縛り付けてしまいます。
このような緊張が続くと、自然治癒力は働きにくくなります。
「新重心理論」に基づく操体法が大切にするのは、縛らないこと。
重心の適性をはかることで調和の道へ戻す方向は、生命軸なのです。
好きなことに集中し、自然な動きを選び、
心地よい呼吸をし、安心できる環境に身を置く。
生きていることは、「息」づいていること。
それだけで、身体は本来の流れを取り戻していきます。
治癒とは、「からだ」を過度に操作することで起きるのではなく、
「憶の快」へ向かう、最善の選択の結果だったのです。
そして「新重心理論」による操体は、医療を否定しません。
医療と協力しながら、「からだ」の自己調整力を最大限に引き出します。
もともと救われていた「からだ」本来に向かうとき、
治癒は自然と始まり、そして完了していたのです。
