東京操体フォーラム 実行委員ブログ

操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

2025-12-01から1ヶ月間の記事一覧

臨生

息(吸気)は皮膚感覚 からだのながれとうごきを感じとる。 くうかんはひびきあう生命感覚の快。 岡村さん、縦軸で感じとる一週間のブログはふかい感謝です。 今週担当の瀧澤です。 一週間よろしくお願い致します。 操体法の新重心理論(導入編): 非対称か…

「憶の快」が世界を変える

『快とともに生きるという選択』 7日間を通して見てきたように、 「からだ」は「憶の快」を手掛かりに自然と調和し、 意識はしなやかに良心へと導かれて変化し、 人生の選択はより自然で安楽なものになっていきます。 「からだ」は、いつも答えを知っていま…

自己治癒の本質

病気とは「からだ」の快・不快のバランスが崩れた状態と言えます。 痛み、疲労、炎症、停滞――。 これらは敵ではなく、「からだ」が重心の“偏り”を知らせるサインです。 しかし、多くの人はこのサインに過度に意識を向け、 不安を強め、「からだ」を緊張させ…

原始感覚と新重心理論

操体法の核心にあるもの。 それは「原始感覚」です。 原始感覚とは、 思考ではなく「からだ」が、安全を感じていく感覚。 姿勢・呼吸・動き・環境・対人関係、その環境を生成した場。 これらを総合して「快か、不快か」を判断する感覚のことです。 多くの方…

からだと宇宙のリズム

私たちの「からだ」は、 地球という巨大な生命装置の中で生かされています。 重力、潮汐、昼夜リズム、季節の流れ。 これらの宇宙的周期は、私たちの「からだ」にも深く影響しています。 例えば、背骨は単に骨の連なりではなく、 重力線の中心を通る“情報軸”…

臨床操体の核心 ― 操作しない交流

操体法の臨床で最も重要なのは、 治療者が「治そうとしない」姿勢です。 強い「刺激」、過度な「矯正」、 一方向的な技法は身体を防御反応に追い込み、 本来の調整力を働きにくくしてしまいます。 「新重心理論」による「操体法」は、 「接触」そのものが目…

生命は「揺らぎ」で生きている

「からだ」の内部では常に、 ・快を求める動き ・不快を避ける動き ・本来の均衡へ戻ろうとする動き ――の三つが働いています。 あくび(吸気)は、この調整が無意識のレベルで行われている証拠です。 生命現象を大きく見れば、私たちは「振動」と「流れ」で…