「臨床」を受けに来る人は様々なものを抱えて訪れているのだろう。
「~が痛くて…」という、わかりやすい痛みを抱えている人もあれば
「なんか調子が悪くて…」と自分自身でもつかみどころのない愁訴を抱えてくる人もいる。
また言葉にはしなくても、心の部分で何かしらの悩みを抱えている人もいる。
その人それぞれで、いろいろな状況がある。
その「いろいろ」のなかにも「共通している部分」もあるようで、
それは何かしらを「抱えている」ということではないかと思う。
臨床を受けていただいた後、その人の口から
「からだって、すごいですね…」
といった言葉が聴こえてくることに、
決して多くはないけれども遭遇することがある。
その聴こえてくる言葉は、誰に向けられたものでもないような
半分、独り言のようでもある。
そんなとき、あぁこの人は
臨床という空間のなかで、
からだと向き合っていたのだなと感じる。
からだと向き合っているときは、
自然と、抱えているものから手を放している状態ではないだろうか。
操体の臨床にはそういう不思議さが詰まっている。
2017年秋季東京操体フォーラムは、2017年11月23日(木)に開催致します。
テーマは「生エネルギーと性エネルギー」です。
2017年秋季東京操体フォーラム開催!