おはようございます。
健康のために歩いているという人は多い。
特に朝の時間帯は、定年を向かえ、これからの人生をたのしく健康に過ごしたいから歩いている、という感じの人をよく見かける。
歩く事は全身運動にもつながり、特に桜の花咲くこの時季であれば、良い気分転換にもなる。
何もしないでいるより、良いのは確かであろう。
何もしないでいるより、良いのは確かだろうが、見ていると何か危なっかしい人もいる。
実際、転んで打撲だけならまだしも膝の皿を割ってしまって、見かけないと思ったら、何か月も入院していたという人もいる。
また、寒い時季に頑張って歩いていて、心筋梗塞を起こして倒れてしまった、という話もよく聞く。
そうした人たちに共通するのが、足腰が弱っては困るから、頑張って足腰を鍛えようという考え方。
しかし、今までの不自然な癖のついた動きから頑張ると、無理をする事につながってしまう。
そして、怪我もしやすくもなる。
鍛えようとする前に、バランスを考慮する必要がある。
自分の意図する行動には、必ず調和に向けたからだの動きが関わっている。
このからだの動きに合わせるように行動出来るほど、バランス制御に向き、エントロピーの増大も防げてくる。
逆に、からだの動きと噛み合わなくなるほど、バランスは崩れ、壊れやすくなってしまう。
健康に良いと思って行っている行動が、消耗に向かってしまったり、怪我もしやすくなってしまう。
そうした状態からの無理は禁物である。
やらない方が良いというのではなく、からだにききわけながら行った方が良いという事。
どの様な状態に陥っていても、バランス制御に向けたからだの動きは生じている。
それに合わせて、全体的な流れ、循環を良くして、元々備わっている能力を十分に発揮させる。
臨床にもつうじる事だと思う。