おはようございます。
来院していただいている被験者の方たちのなかに、健康の為に様々なエクササイズをしている人もいる。
健康になりたくて取り組んでいる○○というエクササイズなのに、なかなか身心の不調が解消されないという。
なぜ身心の不調が解消されないか。
それは、生命エネルギー収支のバランスに適った事をやっていないからであろう。
運動は健康に良いと昔から言われていて、運動そのものについての研究は各分野で細かくされている。
しかし、その「動」が、この「環境」のなかで「息」にどう影響し、「動」と「息」によって生じる動きの流れが、感覚をとおして「想」にどう影響し、心とからだの関係に影響を与えるか。
また、「動」と「息」によって生じる動きの流れの循環が、「食」からの消化、吸収、排泄にどう影響し、身体のつくりに影響していくか。
そうような、からだの生命活動への影響まで考えているのだろうか。
上記のからだへの影響は一例に過ぎないが、「息」「食」「動」「想」は同時相関相補性になっているので、「動」が自然環境に適応したものとなっていけば、他の「息」「動」「想」も、より良く変わっていき、生命エネルギーの収支バランスはとれてくる。
すなわち健康につながるという事であり、健康が回復していく過程に於いて様々な不調は解消されてくる。
バランスが大事なのであり、自然環境への適応抜きに「動」だけ自分本位に特出させようとすれば、バランスは崩れやすくなってしまう。
「動」も、絶えず自然環境の間で行われている「息」との相関性が希薄になってしまい、動きの流れにも滞りが出来て、スムースにいかなくなり、身体を窮屈に使うようになってしまう。
身体を正当に使えなくなってしまうという事であり、無理をすれば怪我もしやすくなる。
運動や体操が健康に良いと言われるようになって久しいが、からだの動きと呼吸の相関性だけでも念頭に置いておく必要があると思う。