佐助が担当する4日目です。よろしくお願いします。
日本には沢山の手技療法が存在します。そして国家資格を持たない臨床で開業している方が急増しています。この開業している方の中で、常に勉強をしているプロと呼べる方はどれだけいるのでしょうか。
僕が思うのは、民間療法の方々の欠点を挙げるとするならば、絶対的に解剖学などの基礎が不足しているような気がします。
国家資格が必要となるものはすべてに養成校があり、約2年は解剖学を含めた基礎医学を身につけ、そして臨床実習に出て、国家試験があることで、最低限のレベルをクリアしています。
民間療法では、研修会に参加して手技方法を覚えて開業する所が多いと聞きます。手技方法だけでは、絶対的に基礎医学を学ぶ時間がないと思います。基礎医学が不足している状態では、西洋医学との溝は絶対に埋まることはないと思いますがいかがでしょうか。
実際に民間療法で骨髄炎が見逃されていて、大変なことになったケースをみたこともあります。
また、膝の前十字靭帯断裂後に民間療法の通院しながらサッカーをしていて、病院に来院した頃には、前十字靭帯断裂後の膝のゆるみから、半月板・大きな軟骨損傷をきたしたケースなどもあります。
これらは基礎医学を持ち、西洋医学との連携があれば、もっと早期に対応できたものと考えます。
日本以外の例えばカイロプラクティック (Chiropractic)では、アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアなどは、民間療法・代替医療とされていても、専門大学や資格試験があり、国においても法制化されているそうです。
また中国・台湾などでは、鍼灸を扱うのは中国医の医師であることからも、日本以外の臨床家やトレーナーの基礎医学はかなり高いことがうかがえます。だからこそ西洋医学との連携も成り立つのではないかと思います。
プロの臨床家として開業を目指すには、個においても静かな汗(学びを深める)をどれだけかけるかではないでしょうか。
今日はこのあたりで・・・。ありがとうございました。