『妖怪ウオッチ』って皆さんご存じだろうか?ウチには子供居ないので、
イマイチピンと来ないのだが、先日テレビの情報番組を見ていたら、
凄まじい人気振りをレポートしていた。
ま、このようなものは企業側の思惑にまんまと引っかかっているお
子様の図ですが、子供にはその様な理屈は通用致しません・・
グッズを手に入れるのにご両親は子供のためにあちこちに手を廻して、
子供に悪態をつかれながら奔走するって感じでした。
ついこの前まではポケモンが盛り上がっていたのに、子供の世界は
盛者必衰の理をあらわしています。
って、気になったのでグッズはともかく、妖怪ウオッチなるものの
あらすじを確認致しました。
大雑把に言いますと、不思議な時計を手に入れた少年が、日常に潜む
妖怪と仲間になって、様々な問題を解決していくという物語のようです。
私的にはポケモンとどう変わったのかも曖昧な感じで、微妙ですが・・・
結構笑えたのは今の世相もチャンと内容に含んでいることです。
ある回の内容ですが『ケータの部屋にジバニャンが引きこもってしまった。
どうやらジバニャンに、ひきこもりにさせる妖怪“ヒキコウモリ”が
取り憑いてしまったらしい!現代社会で急激に力をつけたヒキコウモリは、
とんでもなく強敵だ!』ってコレだけ見ると意味不明すぎるので何ですが・・
ケータくんってのが時計を手に入れた少年で、ジバニャンってのが
車に轢かれて死んでしまったネコの地縛霊だそうで、この時点で妖怪
じゃねぇじゃないか!って突っ込みたくなったのですが、キャラ的に
ネコなので我慢しつつ、妖怪が妖怪に取り憑くというカオス状況も謎
だらけの漫画のようです。
引きこもりで”ヒキコウモリ”といったようなオヤジギャク満載ですが、
キャラの可愛さと、ポケモン要素たっぷりのお馴染みの展開が、子供を
夢中にさせるのですねぇ〜
目に見えない世界が存在するんだよぉ〜ってところから、子供への情操
教育に妖怪ウオッチを使うのなら、個人的にはOKなのですが、そんな親
御さんがどれ位いるかは些か疑問です。
私の夏休みと言えば、今は亡き『新倉イワオ』先生の『あなたの知らない世界』
でした。再現ドラマの役者もテレビに殆ど出ていない役者を使っていることもあって、
よりリアリティがありました。
小学生の頃は夜はトイレに行けなくなり、朝、膀胱がパンパンになりながら
トイレに行った記憶があります。
この新倉イワオ先生の凄いところは、決して霊能者でも何でも無く、
放送作家が本業で、日テレの長寿番組「笑点」の立ち上げに参加されたようです。
その凄さは、どんな恐ろしい案件でも、最後は『墓参り』でまとめてしまう強烈な
インパクトは、未だに鮮明に残っています。
ですが、私たちの年代はこの新倉先生の言葉のインパクトにより、ご先祖様を敬い、
墓参りを行うことが、悪霊から身を守るための最大の方法だと信じていました。
今考えると、最高の教育だったと思います。
そんな子供を怖がらせつつも、先祖を大切にとか、目に見えない世界を味わう
余裕も現代社会には無くなり、今はあなたの知らない世界などの、
インビジブル番組は視聴者からのクレームで放送が出来なくなる
事態に追い込まれるようになったそうです。
そのクレームの殆どが子供が怖がって夜寝られなくなる!とか、
証拠が無いような曖昧な幽霊などの情報をテレビで流すな!子供が
信じるじゃないか!などの意味不明なクレームが多いそうです。
リアリティの無い妖怪ウオッチはよくて、リアリティのある再現ドラマが
いけないなんて、不条理すぎます・・・目に見えないものに活かし活かされ
ていることを教育する最大のチャンスなのに、今の親御さん達は気付かないの
ですねぇ〜妖怪メダルを探す暇があったら、自分の勉強する方が子供のためでっせ・・