四日目です、よろしくお願いします。
そもそも生物とは、なぜ「進化」するのでしょう。
理由の一つに、生物全体で”エントロピーを小さくしている”、という法則性があります。
それは、「熱力学の法則」が関与しています。
・「熱力学第一の法則」は、反応の系(=宇宙空間)のエネルギー量の総和は一定不変である。
・「熱力学第二の法則」は、宇宙のエントロピーは常に増大に向かって増加する。
生物も例外ではなく、この物理法則における不変の法則性を満たさなければなりません。
ですが、生物(=細胞)は成長に従って「空間」から分子を取り込んで、秩序を形成します。
このこと自体「熱力学の法則」から言えば、”不自然そのもの”となってしまうので、かの
E・シュレディンガー氏は「生命現象」そのものが、熱力学第二法則に矛盾する、と指摘し
ていたこともあるのです

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「生物は負のエントロピー(=+エントロピー)を食べて生きている」
摂取するエントロピーと排出するエントロピーの差額とは、生命時間にある。
このように考えたこと解決できたと、シュレディンガー氏は語っています。
(生命とは何かー物理的にみた生細胞ー第一章より)
しかしながら、「時間」だけの考察では、熱力学第一の法則は解決できても、第二の法則には
やはり矛盾してしまうのです。
このことに関しては、さすがのシュレディンガー氏も気付いてはいなかったようですね。
ところが、「皮膚」という概念を「宇宙のエネルギー現象」に相応させて、生命現象を捉えると、
このことは自然現象の一つとして捉えなおすことができるのです(後日のブログで考察)。
その「熱力学第二法則」矛盾の解消には、「時間」から「空間」へと「深化」が必要なのです。
それは奇しくも、、「操体」の「辛いか・楽か」という本人の「動き」による分析方法から、「時間」とい
う過去に囚われることなく進化を絶やさないこと。
つまり、東京操体フォーラムの三浦寛理事長は、誰も守ってくれるわけでもなく、ただただ寡黙に臨
床を重ねたプロセスから、「快と不快」という「からだ」の「感覚」の分析方法へと「空間」の誘い
に答えるが当然が如く「深化」していたのです。
では、今日はこのくらいで失礼します、ありがとうございます。
2016年9月[新創生期操体法特別臨床講座](http://www.sotai-miura.com/?page_id=1018) 開講!