昨日は私がフランスとイギリスに行ったことで、自分の感性やセンスが変わったことを書きましたが、「挑戦する」ことも感性・センスを磨く上で必要な要素のように思います。
それに気が付かせてくれたのがパリの第三区にあるポンピドゥーセンターという建物です。
パリの第三区と言えば、最も歴史が古い建物が集まり、美しい景観が現在も保護されている地域です。
そのパリの美しい外観を壊しかねない現代建築がそこに建てられたのか?
街の活性化や商業的な目的があるのだと思いますが、ポンピドゥーセンターというパリで建てたことのない建築を建てることも過去の自分達の文化、歴史を愛しているからこその挑戦なのだと思います。
今までの文化に甘んじることなく、変わり続ける、新たな文化に挑戦しようとする姿勢にはとても感銘を受けました。
そういった変わろうとするフランスの姿勢は日本人には足りないフランス人ならではの感性、センスがあるからだと思います。
日本人には他国にはない素晴らしい感性、センスを持った人材がいるにも関わらず、それを失敗への恐れ、リスクが先立ち、宝の持ち腐れのように見えます。
現在ニュース等でも取り上げられている新国立競技場にしても新しい物作りへの挑戦よりも、まずは作ることにおいてのリスクが挙げられ勿体無い感じがします。
それは操体の学びに関しても同様の事が言え、橋本敬三先生が残されてきたものをより良いものに進化させるのではなく、守っていこうとする姿勢が全体的に強いように見えます。
そういった姿勢はこれから操体を世界に発信していく上では勿体無いことです。
フランスが自分達の建築を「世界に誇れるもの」としているように、操体も世界に誇れる日本医学であると思っていますので、やはりフランスのように進化を恐れない姿勢、感性を私達もこれからは見習うべきではないでしょうか?
2016年11月23日(水)勤労感謝の日
今季のテーマは「膝と進化した操体」です