東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

時空のマ

 二日目の 「MA」 は、「時間」 と 「空間」 の 「マ」。

 

 「すべて」 の物質は、一つの存在そのもののエネルギーからできていて、時の間である 「時間」 と空の間である 「空間」 というのは、その一番元になるエネルギーの形である。 そして、存在には 「無」 と 「有」 の二つの極があり、この二つの極が一つになってすべてが創られるという物理の法則がある。 だから、すべてを創るには、この無と有の二つがどうしても必要になる。

 

 このような連続した時間の中では、最初には何もなく、いわゆる無といっているものしかなかった。 しかし、無はそのままではいられない。 無はすべてを創りだして、完結させるという必然性から、何かを生み出さなければならない。 その物理次元で生じたものが、時間と空間である。

 

 そして無が爆発して、この物理次元で時間と空間という 「間」、すなわち 「マ」 が創りだされたのである。 時間と空間のマは、この有という部分になる。 無の中にもすべての部分が存在するように、自分自身の中のすべてもこの中に含んでいる。 ところが無の部分は、無なので何も実現することができない。

 

 時空のマは有なので、そのマのスペースでは何かを創りだすことができる。 時空のマは、すべてのものを創りだす、実現化する潜在的な力を持っている。 無の中には、実現できない形のエネルギー、すべてのエネルギーを実現できない形として持っている。 これによってすべての存在のバランスを保っている。

 

 既に存在しているマの有は、存在しない形の無になることはありえない。 なぜならば 無の方は、これから実現化し得ないものをすべて含んでしまっているからだ。 今、存在しているものが存在しない形になるには、無の方がすでにもういっぱいになっているからとても無理だ。 この無と有のバランスが、今存在しているものの永遠性を確証している。