三日目の 「MA」 は、「次元」 の 「マ」。
操体臨床家の仲間には、猫の愛好者が多い。 この猫というのは、我々の文明の中で、ある二つの次元に同時に住んでいる動物でもある。 それは我々の文明が今、向かおうとしている変化、つまり 「物質的な次元」 から 「非物質的な次元」 へ向かうその変化を猫は象徴している。
猫はこの物質的な世界と非物質的な世界が、両方とも現実であるということをよく理解している。 猫が眠りに入ると、物質的なレベルと非物質的なレベルの間、すなわち 「次元のマ」 に身を置いている。 是非、身近な猫の眠りに波長を合わせてもらいたい。
それに我々と同じように、旺盛な好奇心を持っている。 「好奇心が猫を殺した」 という否定的な見方をした諺もあるが、好奇心は我々を実際に変化させることができるものである。 それは、物質的な次元から非物質的な次元に持っていくことができる。
猫はいくつもの人生を持っていると言われているが、それは古い自分が死んで、新しい自分が再生するということだ。 古代のエジプトでも理解されていたように、猫は生と死のシンボルである。 歴史的にも古代の葬式の中に猫がよく登場してくることでも次元変化の象徴だったことがわかる。
我々の好奇心によって、この社会の中で猫たちが次元のマから見せてくれる行動や出会いがたくさんある。 ほんの少し猫に波長を合わせることで、我々の波動を一番よく見せてくれるシンボル、象徴が身のまわりに寄ってくる。 やがて我々は猫のように、たくさんの扉をスルスルと抜けていくことができるだろう