私は50年の臨床の学び、実践の中で
大きな転換期を3度、4度となく引き込んでいる。
そのたびに人の流れが変わる(患者の流れが大きくかわる)
臨床の問いかけが変わる(変える)ごとに
潮の満ち引きのように患者がとだえる。
そしてまた新たな患者が集うようにあつまってくる。
この変化に耐えゆること
新たな問いかけに耐え
私は関わるごとに、からだに試され、問われているのだ。
覚悟して、耐え、新たなる問いかけに磨きをかけていくしかないのである。
足踏みをするということは、「死んでいる」ことと同じである。
尻込みしている場合ではないのだ。
ある患者にとって否定的であっても、
ある患者にとっては肯定できることなのだ。
私はからだの声に耳を澄ましている。
その声に従っているから、
肯定的、進歩的で
こだわりはない。
私は「従」であり、からだが「主語」
からだの声に従っている。
そうした捉え方が私を救っている。
2017年4月29日(土)2017年春季東京操体フォーラム開催。
テーマは「操体新旧臨床譚~よみがえる橋本敬三&最新症例集」です