本日で最終日になります。
一流のプロ意識を持った人は一流の指導者でもある。
「いかに生きるかという志さえ立たせることができれば、人生そのものが学問に変わり、あとは生徒が勝ってに学んでくれる」(「覚悟の磨き方」超訳 吉田松陰 編訳 池田貴将
Sanctuary books出版より)
これは一流の指導者でもある吉田松陰の松下村塾における教育に関する信念の一つである。
吉田松陰は生徒と共に学び成長し、そして同じ目線で物事が見れる教育者であったと言われています。
ただ自分の習得した技術を教えるだけでは「ただのプロ」、そこで共に学ぶことで自身の成長だけでなく、自分のやっていることを進化させていけることが「真のプロ」なのだと感じます。
そして何より指導者として大切なのは技術の伝授以上に教わる者の生き方に何らかの種を蒔いていくことなのだと思います。
それを示していく為にも指導者自身がやっていることだけでなく、生き方そのものを磨いていく必要があります。
そういったことは臨床にも通じていて、臨床家は指導者でもあるべきだということです。
ただ患者が訴える症状を治すことだけならプロなら出来る。
真のプロはそれを引き起こしている元の元、つまり患者自身の生き方に目を向け指導していく。それが本来在るべき治療の姿のように感じます。
それには施術者自身の生き方が患者自身を感銘させるものでなければならない。
治療をこのような捉え方をしていくと、橋本敬三先生が「治すことまで関与するな。治すことはからだに任せればよい」と言われていたことも理解すること出来ます。
まだまだ橋本敬三先生の言葉には深い意味がありそうです。
一週間どうもありがとうございました。来週からは半蔵さんの出番です。お愉しみに。