東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

みたて③

「診立て」において常に意識していること。

 

経験に頼り過ぎず、気付くコト。

 

もう少し詳しく言葉を加えるなら、

 

経験によって得た知識に頼り過ぎず、

常に空間に満ちている新鮮な何かを感じるコト。

 

さらに言葉を加えてしまうなら、

型を学び、経験を積んで、診立ては成立します。

 

と同時に、枠に完全にはまった自然界、

というものがありえないように、

天然自然の道理もまた、枠にはまることはないのです。

 

有機物は無機物から生じている のであって、

見えないだけで、森羅万象そのものの母であればこそ、

形あって、形なしという診立ても成立するのです。

 

そんなものあるか!と訝しい顔をなさった方は…残念。

勿体ない・・・操体マンダラに参加されなかったのですね。

 

時間は空間に解け、チャンスは前髪という諺があるように、

「間」は、自然の流れに合った瞬間の”カン覚”で掴むもの。

 

向かい合った相手の「からだ」に訊くのみならず、

日々の生き方も「診立て」に必要な感覚のようですヨ。