おはようございます。
昨日からのつづきとなります。
私たちは、いつ、いかなるときも空間と関わりを持っています。そして、目には見えなくとも、空間との相互作用、御縁によって自然の構成要素の一つとして存在しているという捉え方ができます。
空間には常に重力が作用しています。アインシュタインは重力場こそが空間そのものだと考え、これが一般相対性理論の概念といわれています。
これによって、空間も世界を構成する「物質的な」要素のひとつであり、波のように揺れたり、曲がったり、ゆがんだりするものだと解ってきた。
空間とは、何も無い不動の入れものではなく、動的であり、私たちは動いている巨大な軟体動物のなかにうずくまっているようなものだ、とも言えるようです。
この「物質的な」という表現は抽象的であり、物質であって物質でないような含みを感じますが、この精緻な分野を研究しているのが量子力学から発展している学問です。
それによると、あらゆる場は例外なく量子でできており、空間はそれぞれの重力の量子の相互作用によってつくりだされているという。その観点に立てば、この世界は物体からできているというよりも関係性からできているように思われる、との事。
人間は70兆の細胞からできているといわれますが、細胞を細かく突き詰めていけば原子となり、原子は量子と必ず関わっていますから、目に見えないところでの相互作用というのは、とても大事です。電磁場、そして重力場、その重力場こそが空間。
この空間、つまり重力場に私たちは包み込まれて、生命活動を営んでいるわけですから、私たち自身の重心の適正化というのが、ものすごく大切になってくるのです。
重心の適正化。これは我々の師である三浦寛先生の新たな提唱であります。
臨床のミタテでも、これからは重心の適正化に適うミタテというのが、必要となってくるでしょう。
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