おはようございます。
今回の担当も最終日となりました。
今回のテーマは「ミタテ」ということで、お付き合いいただいております。
昨日は、重力場とか量子といったことに、ちょっとだけ触れました。
これは、先日行われた操体曼荼羅で、三浦寛先生が紹介していた「世の中ががらりと変わって見える物理の本」という書籍を参考にしました。
この本は、物理学の本としては大変読みやすい本だと思います。
昔の物理学の本というと、すぐに数式が出てきたり、難しい言葉も多く、数式の記号の意味や言葉の意味を調べているうちに「あれっ、何をやろうとしていたのだっけ?」となってしまったり、非常に取っ付き難いものという印象がありました。
しかし、この本は取っ付き難いというより、なにか親しみやすさを感じました。著者はイタリアのカルロ・ロヴェッリという人ですが、西洋思想による物理学の本というよりも、調和に向く東洋思想、哲学のようなものを感じました。なにか橋本哲学につうじるようなものを感じます。だから、私のような数式ぎらいな者でも共感しながら読み進めたのだと思います。
相対性理論と量子力学は相容れないものとされてきました。どちらの理論が正しいか、という観点に立てば、対立したままでしょう。しかし、大自然からの観点に立てば、どちらも正しいし、両立すべきものなのだと思います。
この本はイタリアではベストセラーとなったそうですが、著者である物理学者が自然を畏敬し、自然の観点から両方の理論を調和させる理論を提唱していることから、読者自身の自然性にヒビキ、共感を呼び、誰もが親しめる書物になっているのだと思います。最後の章では著者の自然観に圧倒されてしまいます。
ミタテでも、自然の観点、自然からしてみれば、という観点は大事です。
臨床の場での自然、それは「からだ」です。施術者の思惑、クライアントの思惑に自然は無いです。あるのは「からだ」。からだとからだの空間を介してのヒビキ。これがミタテにつうじます。
自然の観点に立てば、何事もスムースにいくと思います。その為の学びは遠大で限りのないものでしょう。しかし、その分、愉しみがあるといえます。
一週間、お付き合いいただきありがとうございました。
明日からは畠山先生の担当となります。
明日からも、どうぞ宜しくお願い致します。
友松 誠。