「修証義」というものがあります。
「そのままのあなた」からはじめる『修証義』入門 生死の問いを31節に学ぶ
- 作者: 大童法慧
- 出版社/メーカー: 雄山閣
- 発売日: 2017/04/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これは、道元禅師の「正法眼蔵」(しょうぼうげんぞう)九十五巻の言葉を再構成したものです。
明治維新後、仏教は様々な混乱にあいました。
そもそも、江戸時代(徳川幕府)は、仏教(寺院)によって成り立っており、
徳川=仏教というわけで、色々あったわけです(廃仏毀釈とか)。
明治時代の曹洞宗はじめ仏教各派の苦難は、あまり知られていませんが、勉強すると
どんなに迫害されたかよく分かります。
それはさておき、曹洞宗も明治半ばになって、宗教団体として近代的な宗制を作る必要がでてきました。
そこで、もと宗門僧侶で在家居士になった大内青巒(おおうちせいらん)が「曹洞扶宗会」(そうとうふしゅうかい)を作りました。そこで、僧侶になるための試験対策、教えの体系化などをする中で「洞上在家修証義」を編纂して発表しました。
これは曹洞宗の教えをよくまとめているということで、永平寺、總持寺の禅師が校訂再編集し、曹洞宗の基準として「修証義」として公布されたものです(明治二十三年)これは、元々江戸時代に面山瑞方(めんざんずいほう)という人が、徒弟のために「正法眼蔵」の要文を集めてテキストを作ったのが始まりです。次に本秀幽蘭(ほんしゅうゆうらん)という人が、「永平正宗訓」「正宗訣」を編集しています。
大内青巒はこの「永平正宗訓」「正宗訣」から多くの言葉を「修証義」に引用しています。
さて、説明が長くなりましたが、
新政府は「仏教=徳川」なので、憎いわけです。
そこで、僧侶に肉食妻帯させ、世俗に戻そうとしました。
この辺りでも「何が正義なのか?」ということを考えたりします。
そうなってくると、明治維新はフリーメーソンが絡んでいるとか、また話が壮大になってくるのでここでやめておきます。
そして、私は何故か昔から「明治維新」というのが覚えられず、幕末の云々とかもさっぱり興味がないのですが、色々考えると、前世は会津生まれだったのではとか(ありえる)、戊辰戦争で戦死しているとか(なんだかありそうな気もする)迫害?された僧侶だったとか、そんな可能性もありそうだという気もします。
4月30日(月)昭和の日に開催致します。
テーマは「スポーツ障害と操体」です。