単純に好きというのもあるが
仕事柄、常日頃コーヒーが欠かせないものとなっている。
補給するのはもっぱらインスタントものだ。
日に何杯も口にするなかで
ふと、「山の上で飲むインスタントコーヒーは格別だったなぁ」
と思い出す。
これは大学で探検部に属して、山歩きなどしていたときの記憶だ。
それにしても山の上だと何であんなに旨いのか、本当に不思議で仕方がない。
空気がおいしいから、喉が渇いていたから、状況的にレアだから
などそこに理由を挙げようとすればきりはないが、
結構大切な理由のひとつに
アタマでコーヒーを飲んでいるか、
からだでコーヒーを味わっているか
の違いもあるかもしれない、と思い至った。
山道を歩いていると、次第に
普段は働いていない「感覚」が優位になってくる。
インスタントコーヒー自体に変わりはない。
変化しているのは、口にしているこちら側なのではないか、
と感じつつ、今日はコーヒーを味わってみた。