おはようございます。
今日から一週間、友松の担当となります。
どうぞ宜しくお願い致します。
今回のテーマは「私があなたに操体を説明したら」となります。
随分と昔に、月間医道の日本誌の「歴史に残る斯界の人々」という特集に操体の創始者、橋本敬三先生が紹介されていました。
その中の一文に、
「大自然の原理にそむくと心身のバランスが崩れて病気になる、その歪みを正せば病気は治る」という操体法の基本理念にたどり着く。
とあります。
大自然の原理にそむくと身心のバランスが崩れて病気になる。
では、その大自然の原理とは?
色々突き詰めていくと「イノチあるものの存在は快の方向性にむく」という大原則に突き当たります。
イノチあるものの存在すべてには、快か不快かを識別する能力である原始感覚が元々備わっています。
個々それぞれ快の方向性は違いますが、それぞれがそれぞれのイノチの本質的な快を求めることで、この調和のとれた世界が成立している。
しかし、人間だけは大脳の発達に伴い、必要以上に求め、必要以上に蓄えるスベを纏ってしまい、生命の意志とは別の世界観を持って生きるようになり、原始感覚も次第に鈍ってきてしまった。
その為、あえて不快な方向性を持った生き方、生命活動を営んでバランスを崩して病気になってしまう、あるいは病気や怪我をつくりだしてしまっている。
そこで、人間の生命活動のうちでも、一人一人が自ら責任を持って営まなければならない最小限の生命活動である「呼吸」「飲食」「身体運動」「想念」について、人間としての生命が気持ちのよい方向性に向けるよう、大自然のなかに自ずから在る自然の法則や道(タオ)というもの、そして大自然の愛について探究、究明してきたのが操体なのです。
ですから、究明したものはどんな場でも応用可能なのです。
特に臨床の場で応用して、イノチあるものの存在は快の方向性にむくという大原則を基に、その快の質を重視し、バランス制御に向くからだの要求に応え、生命活動の間違いから生じる歪みを正し、健康回復、維持、増進に貢献しているのが操体法となっています。