操体の臨床、そしてからだの動きも「(自分が)頑張る動き」から「(からだが)がんばらない動き」へ進化してきました。
その進化は時代の流れの中で著しく変わっていく人の想念の在り方に適応するために必然的なものであったのと同時に人が自らの力で健康を勝ち取っていくために必要なことであったのです。
世間で言われているからだに良いとされる物を食していくこと、また運動をすること、健康維持増進していくために様々な事が提唱されていますが、私自身はそれら以上に心の在り方が大切なことだと認識しています。
その心の在り方を紐解くヒントが橋本敬三先生が説かれた「がんばるな」の中にあり、その意味を理解していくことが人間社会を生きていくためにも、また自然界に適応していくことにおいても大切なことではないでしょうか?
最後に私の思う「操体のがんばるな」とは自分と共に生きているからだ、また自分を生かしてくれているものへの「思いやり」だと思っています。
「頑張る」のはよいことですが、共にがんばってくれている「からだ」があること、そしてがんばることを可能してくれている空間という存在。それらに意識を向け感謝していくために橋本敬三先生は「がんばるな」と言ったのだと解釈しています。
一週間ありがとうございました。
本日が今年最後のブログになります。
また来年も少しでも自身の学びの中で掴んだことを書いていけたらと思っています。
明日からは半蔵さんが担当致しますのでお愉しみに。