三浦先生、一週間ありがとうございました。
今週からは三浦寛幸が担当致します。よろしくお願い致します。
今回のテーマは「ととのう」です。
このテーマに決まった時から、なぜ「整う」、「整える」ではなく「ととのえる」なのかと考えていましたが、自分自身が臨床の中でやっていることや操体の学びの中で向き合っていることはひらがなの「ととのう」ことなのかなと感じました。
あくまで自分の感覚的なものですが、「ととのう」とひらがなで書いてみると、自分と自分を生かしてくれているものと共存しながら心とからだを在るべき形に収めていくような感じがします。
漢字で「整う」または「整える」と書いてしまうと、どうしてもシンメトリー的な捉え方で見てしまい、左右対称にきっちりさせるようなイメージで捉えてしまいがちです。
それが「ととのう」だと全て「間に合っていればいいんじゃない」というような「ゆとり」が生まれるように思います。
実はこの「ゆとり」が生きることにおいても、または臨床の中でもとても大切なことで、これが生まれると臨床も景色が変わってくる。
からだも筋肉、骨格という形での診方も、それを覆っている皮膚の存在、そしてそれが動くということ。
そしてなにより私達の第一生命である呼吸の大切さ。
臨床家としても、一人の人間としても、ととのえなければならないものは沢山あると思いますが、目に見えているものが全てではないということ。自分を生かしてくれているものへの気付きとそれらをととのえていくことがこの学びの本質のように思います。
私達が何年もこの学びを継続していけるのもこういったことを自身のからだを通じて気付き、ととのえていける悦びがあるからなのでしょうね。
今回のブログを通してそれを伝えていければと思っています。
2020年春季東京操体フォーラムは4月29日に開催致します。