現在、コロナウイルスの影響で世界中が大変な事になっていますが、こういった時だからこそ自身の心とからだを「ととのう」ようにしていくことが大切だと感じています。
その理由も皆さんの周囲と同じく私の身の回りにもトイレットペーパー等の日用品を買い占めたり、買い急いだりしている人が多く見られ、情報に踊らされ自分の生活を整えることに必死になっている人達を見たからです。
個人的にはそういった人達に対して批判的な思いはありませんが、あまりにも情報に振り回され過ぎているように感じます。
生きていくことにおいてはもちろん自分の生活を整えることは重要なことですが、それ以上に大切なことは自分で考え行動していくこと、そしてからだの感覚を大切にしていくことだと思っています。
その大切さに気付いたのは2011年の震災後でしたが、私が診た人達は地震の恐怖でからだの感覚が鈍磨してしまい、結果的にそれが原因でからだに不調を訴える人がほとんどで、中には携帯からの通知音が怖くて体調を崩した人もいました。
結局はその人も含め、体調を崩す原因の半分は人が作り出しているもののように感じます。
あの時のことを繰り返さないためにも普段から自分の心とからだに目配りをして「ととのえていく」ことが大切なことだと思います。
その点においては操体の同志達は普段から自身の感覚お大切にからだに目配り、気配りをしているのでこのような事態になってもあたふたしないのはさすがだなと思いました。
どんな不測の事態になっても自分のやるべきことをやり抜く姿勢、生き方というのは何にも代えがたい予防なのかもしれませんね。
2020年春季東京操体フォーラムは4月29日に開催致します。
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