ちょっと時期はずれですが、お雛様を飾る場合、左大臣と右大臣というのがいます。
彼らの仕事は、帝を守ること。つまりSPみたいなもんですが、
太政大臣→左大臣→右大臣の順番です。太政大臣は不在のこともあったので、左大臣というのは、
実は現在で言うなら、内閣総理大臣級なんだとか。
面白いのは、左大臣は白髪の初老の男性で、右大臣は黒髪の若い男性です。
調べてみても、左大臣の方が偉いんだそうです。
元々日本では「左が上位」だったんだそうです。
神様に近いという意味もあるようです。へ~。
なお、亡くなった方に経帷子を着せますが、あれは左前です。
神仏に近いからでしょうか。
と思ったら、719年に「衣服令」(えぶくりょう)という法律が発令されました(元正天皇)。
その中に「「右衽着装法(うじんちゃくそうほう)」というのがありこれで「着物は右前に着ることね~!」
何でも、元々中国では、高貴な人は左前(神仏に近い?)、一般庶民は右前に着ていたので、当時の「中国のことは何でも真似する文化」だった日本は、それを真似したのです。
一方、西洋では「右の方がエライ」というのが定説です。
何せ「右」のことはright(ライト、正しい)と言いますから。
世の中、身近な「左」ですが、まだまだ知らない事があるものです。
1週間ありがとうございました。
明日からは三浦寛先生です。