自分の思惑どころか、快や不快が生まれる前の
ただそのように感じられていることを愉しみたい。
たまに、ひとりで海や森に行くことがあります。
少し寂しくなった砂浜で、靴下と靴を脱ぎ、裸足で大地と直に接触してみる。
何だか、動物的な自分が現れてくる。
風をからだに受けながら、導かれるように「うごき」を感じてみる。
何だか、植物的な自分が現れてくる。
おさまるところにおさまっている、と感じたとき、目を開けて空をみる。
風を感じるとか、雲を感じるとか、対象として感じるのではなく、
風そのもの、雲そのもの的な自分が現れてくる。
~あのうたこそはわたしのうたでひとしくおまえのうたである~
~そのときわたしは雲であり風であった。そしておまえも雲であり風であった。~
宮沢賢治「竜と詩人」より
せかいが滲んでくる。
2021年秋季フォーラム
2021年11月23日(火)勤労感謝の日 ハイブリッド開催