東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

アート~ギブアンドギブ⑤

自分の思惑どころか、快や不快が生まれる前の

ただそのように感じられていることを愉しみたい。

 

たまに、ひとりで海や森に行くことがあります。

 

少し寂しくなった砂浜で、靴下と靴を脱ぎ、裸足で大地と直に接触してみる。

何だか、動物的な自分が現れてくる。

 

風をからだに受けながら、導かれるように「うごき」を感じてみる。

何だか、植物的な自分が現れてくる。

 

おさまるところにおさまっている、と感じたとき、目を開けて空をみる。

 

風を感じるとか、雲を感じるとか、対象として感じるのではなく、

風そのもの、雲そのもの的な自分が現れてくる。

 

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~あのうたこそはわたしのうたでひとしくおまえのうたである~

 

~そのときわたしは雲であり風であった。そしておまえも雲であり風であった。~

 

宮沢賢治「竜と詩人」より

 

せかいが滲んでくる。

 

2021年秋季フォーラム

2021年11月23日(火)勤労感謝の日 ハイブリッド開催

テーマ「アートと操体」 

https://www.tokyo-sotai.com/