東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

快癒の本質①

石田実行委員、紹介有難うございます。

今日から岡村の担当となります、一週間よろしくお願いいたします。

今回のテーマは「治癒」ですね。

 

そもそも、私が初めに操体を学ぶきっかけも、「痛い」ことをしない

で治せるんだったら、その方が良いと言う単純な理由でした。

 

「痛い」ことをしない意味について、本当に「痛い」ことが悪いこと

なのか、と考えるきっかけになったのも「治癒」です。

この「治癒」に、どのぐらいの臨床家がふりまされることでしょう。

 

ただ、痛みというものは、「からだ」を考えるきっかけになります。

ですから、「治癒」というのは、その完了形ではありません。

 

再発の可能性がある「治癒」は「略治」と呼びますし、現時点での

「治癒」ならば、「緩解」と呼んで識別しています。

 

ですから、この世で一番、確かなものであるはずの自分の感じる事実

「痛み」では、「治癒」において、最も頼りないのかもしれません。

 

そして、病気・怪我がすっかり治る意味の「快癒」もありますから、

改めて「からだ」を主語に変えた場合で、捉え直したいと思います。

 

                              (続く)