石田実行委員、紹介有難うございます。
今日から岡村の担当となります、一週間よろしくお願いいたします。
今回のテーマは「治癒」ですね。
そもそも、私が初めに操体を学ぶきっかけも、「痛い」ことをしない
で治せるんだったら、その方が良いと言う単純な理由でした。
「痛い」ことをしない意味について、本当に「痛い」ことが悪いこと
なのか、と考えるきっかけになったのも「治癒」です。
この「治癒」に、どのぐらいの臨床家がふりまされることでしょう。
ただ、痛みというものは、「からだ」を考えるきっかけになります。
ですから、「治癒」というのは、その完了形ではありません。
再発の可能性がある「治癒」は「略治」と呼びますし、現時点での
「治癒」ならば、「緩解」と呼んで識別しています。
ですから、この世で一番、確かなものであるはずの自分の感じる事実
「痛み」では、「治癒」において、最も頼りないのかもしれません。
そして、病気・怪我がすっかり治る意味の「快癒」もありますから、
改めて「からだ」を主語に変えた場合で、捉え直したいと思います。
(続く)