東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

快癒の本質②

(続き)

 

快よく癒されると書いて「快癒」です。

もちろん、どこかに痛みのない幸せを感じる、これは当然ですね。

 

では単純な話、痛みが無くなれば、それで皆さんは満足なのでしょうか?

いえいえ、それでは痛みが無いだけで、病人は取り残されてしまいます。

 

病気や怪我を治したい。ただ、その一心で医療に救いを求める。

 

痛みを止める要求は、当然のこと。

ですが、それとは別に「からだ」を治すための経過はあるのです。

「からだ」が治しているのですから、治癒のプロセスにも理由はあります。

 

私たちは「からだ」の中の青写真を、どのように捉えているのでしょう?

 

「からだ」は罰を与えたいわけではないのです。

 

「治癒」の中にある感覚。

内包された本当の感覚は、生命を統合し、調和と秩序をもたらす意味が在る。

そう捉えてみると、「快癒」の「道すがら」に痛みも大切だと理解できる。

 

ただただ、邪魔しない。

 

常に、「治癒」のプロセスを助ける手段の一つでありたいから学ぶのです。

 

                           (続く)